泉輪 平成19年度盆せがき法要



  お参りのこころ

 最近の音楽に「私はお墓そこにはいないので悲しまないで(簡略)」
という歌詞を耳にしました。
 確かに、自然の大いなる力の様々が、仏様そのもので、
故人様の生まれ変わりです。
その自然の一つひとつを心で感じながら、永遠の魂を理解し、
そして、死を受け入れていくのだと思います。

 でも、人間の心は常に苦難や悩みにさいなまれ、
自分でも気が付かないうちに、
心が、不安と怒りでいっぱいになってしまいます。
 風が故人様の心を伝えても、当然、人の耳には届かず、
花が愛する人の笑顔を運んでも、目には入らないのです。
 そんな煩悩でいっぱいになった心を、空っぽにして下さるのが、
お参りによる行為なのです。

 仏様が、あなたのすべてを受け容れて下さり、
煩悩から解き放って下さいます。
 誰もが、お参りして、心がすっきりした、
とお感じになった事がおありでしょう。
 仏様の前では、だれもが、素直になり、真実を語り、
心を開くからです。
 現実の社会には、人間の修行という名の「苦」がたくさん
降りかかりますが、
 心身のリセットに、お盆行事にお参り出来る事が、
何よりもありがたいことです。
                     輝空