泉輪 平成18年度秋彼岸会

      
子を抱いていると
   ゆく末のことが案じられ
よい人にめぐりあってくれと
   おのずから 涙がにじんでくる
       詩人  坂村 真民氏



命の誕生は、かけがえのない絆で結ばれ、無常の情愛に包まれ、
互いに慈しみあうものです。
ところが、現実は連日のように親が子を虐待し、子が親を殺(あや)める、
なんとも痛ましい事件の繰り返しです。
どうしてこんな世の中になってしまったのかと考えさせられます。
正しい人間の心のあり方はどうあるべきか、今こそ問われております。
心静かに、「南無阿弥陀仏」と、称え、お念仏にお念仏を重ね、
心を省みる機会に「お彼岸」があるのではないでしょうか。
                          輝空