泉輪 平成16年度秋彼岸会



『 天海の青 』

 自然に恵まれたここ鐘崎の海は、
晴天の穏やかな日は、空の青空と海の青が重なり、
どこまでが空で、どこから海なのか分からないほど
雄大で、神秘的な光景はございません。
この海や空から、多大なる恩恵を受け、
私達はこの世で生かさせて頂いております。

しかし、人間は、その自然に感謝するどころか、
都会で大気を汚染し、海を破戒しています。
その都会の近代化という愚かな行為に、
海も空も無言でじっと耐え、出来る限りの恩恵を
私達に与え続けてくれているのです。
日本中で、いえ世界中で愚かな行為をし続けて、
このままで自然が堪え続けるとはとても思えません。
台風の多いのはその前兆では、
地震が多いのはその予兆では、
と心配しておられるのは、
決してお一人ではないでしょう。

海の声が聞こえるあなたも、
土の暖かさが感じられるあなたも、
かく言う私も、心配しているその一人です。
どうぞ、次の子供の世代まで
この自然があり続けることを願いましょう

                合 掌

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