泉輪 平成19年度「修正会」にむけて



一年を振り返り

本年中は皆様には、当山護持に御尽力賜わり、
厚く御礼申し上げます。
殺伐としたこの世の中で、一心に先祖の霊を悼み、
御仏を信心する皆様に支えられ、
本年を無事に過ごす事ができました。
誠に有り難うございました。
皆様におかれましては、
どのような一年だったでしょうか。

当山では、この一年で大きく変わった事の一つに、
ホームページの作成等に代表されます、
パソコンの導入がございます。
事務道具といえば、ワープロが当山の主戦力で、
長年働いてくれましたが、
とうとう寿命つき、修理もままならない現実を知り、
やむなくパソコン購入と踏み切りました。
とは言うものの、高度機能のパソコン操作は難航し、
知人の助けを借りて、今に至っておる次第です。

それでも、同じ一線に並び、
夫婦二人で格闘しておりましたが、
習うより慣れろの精神で取り組む妻は、
今では私の先生です。
ところが、夫婦で教え、教えられる事は、
とかくけんかの種になるものです。
言い方は気に入らないし、家内も、
私が足手まといのようで、
結局、パソコンの事は、家内の分野と致しました。
この原稿も、鉛筆と消しゴムで試行錯誤した後、
易々と家内がパソコンで仕上げると思うと、
なんとも複雑な気持ちになるのであります。

それでも、このところ、檀家さんから、
配布物に関する質問や、問い合せが多数あり、
関心度の高さがうかがえます。
時に「読ませて頂いて、有り難うございました。」
等とお言葉頂戴すると、
俄然努力邁進するところであります。

それに致しましても、
パソコンの能力たるや、すばらしく、
ホームページを見て頂いた方が、
自分の祖母方の故郷では等と、
御遠方から、お参りお越し下さる事が多くなりました。
この、パソコンの機械の向こうにどれだけの人が
居るのだろうと感心させられます。

無機質な機械をとおし、この一年で、
新しい御参詣の皆様にお会いできたご縁に感謝。
また、愚僧の私にお付き合い頂き、
お念仏して下さった檀信徒の皆様に、
誠の感謝でございます。

どなた様も、腹の立つこともあったでしょう。
涙したこともあったでしょう。
すべてが、人生の肥やしと思えば、有難いものです。
来年をお与え下さる仏様にお念仏し、
皆様の明年の御清祥を祈念申し上げます。