花まつり(はなまつり)


お釈迦様の4月8日の生誕を祝い、「花まつり」が行われます。 
当山では旧暦に基づき、5月の第二日曜日と致しております。





2007年5月13日の様子はこちらから!
2008年5月11日の様子はこちらから!





現在の花まつりでは、お釈迦様ご誕生のお話を元に、花御堂を飾り、
右手を掲げたお釈迦様に 甘茶をかけます。
これが「潅仏会(かんぶつえ)」です。

<お釈迦様ご誕生のお話>
仏教の開祖であるお釈迦様は、約2500年前に
ヒマラヤ山脈の丘陵地帯の釈迦国しゃかこく
王子として御誕生おたんじょうされました。
ある夜、お母様が夢に白像が御自身のお体に入り込む姿を見て、
その期に御懐妊ごかいにんされました。
また、御出産直後に、お釈迦様しゃかさまが、東へ7歩あゆみ、
右手を天に仰ぎ「天上天下唯我独尊」てんじょうてんげ ゆいがどくそんと言われました。
すると、天からは甘露かんろの雨が降り注ぎ、色とりどりの花が咲き乱れ、
世界がお釈迦様しゃかさまの御誕生をお祝い致しました。


花祭り前日に、法要で使う甘茶を炊きます。
ちなみに、甘茶を当山では、檀家様宅の裏庭の甘茶の木の葉(樹齢150年)を頂き、
愚妻が甘茶のお茶葉を作ります。
そして、法要前日、大釜で、甘茶を炊きます。
左が甘茶の花です。山紫陽花と非常に良く似ています。
葉を乾かすとフィロズルチンという物質が生成され 甘みを出すそうです。
この葉を摘み、半日日干しにした後手でもんだ茶葉を
煮立てて、甘茶を作ります。



  潅仏式終了後、白象行進のパレードが行われます。 
稚児衣装を身にまとった稚児達が、白像を引き、鐘崎をパレード致します。

鐘崎の中心道路を2メートルの白象を乗せた台車を子供達がひき、その様子を村内の多くの皆様が御観覧致します。
ちなみに、この白象は、張子(紙製)で出来ておりますが、
泉会(当山の縁の下の力持ち、世話人有志会)の皆さんの手作りです。

昭和11年(1936)に第1回の白像行進が行われてから、2代目の白像になります。

<花まつり行進曲>

昔も昔 三千年   花咲きにおう春八日はるようか
   響き渡った一声ひとこえは 天にも地にもわれひとり
りっぱな国に 生まれいで 冨も位も ありながら
  ひとりお城をぬけいでて 
六年むとせにあまる  御苦行おんくぎょう
まるい世界のまん中で 教えの門を うち開き
  かわける人に ふりまいた
 甘露かんろの水は限りなし
なん年たっても 変わらずに 咲いたままなる 法の花のりのはな きれいな一つを胸にさし 我らもまけずに はげみましょう
Zousan_1



午後からは演芸会です。毎年趣向を凝らし、多くの団体様に演芸を御披露頂きます。