お釈迦様の4月8日の生誕を祝い、「花まつり」が行われます。
当山では旧暦に基づき、5月の第二日曜日と致しております。
現在の花まつりでは、お釈迦様ご誕生のお話を元に、花御堂を飾り、
右手を掲げたお釈迦様に 甘茶をかけます。
これが「潅仏会(かんぶつえ)」です。
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<お釈迦様ご誕生のお話>
仏教の開祖であるお釈迦様は、約2500年前に
ヒマラヤ山脈の丘陵地帯の釈迦国の
王子として御誕生されました。
ある夜、お母様が夢に白像が御自身のお体に入り込む姿を見て、
その期に御懐妊されました。
また、御出産直後に、お釈迦様が、東へ7歩あゆみ、
右手を天に仰ぎ「天上天下唯我独尊」と言われました。
すると、天からは甘露の雨が降り注ぎ、色とりどりの花が咲き乱れ、
世界がお釈迦様の御誕生をお祝い致しました。
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花祭り前日に、法要で使う甘茶を炊きます。
ちなみに、甘茶を当山では、檀家様宅の裏庭の甘茶の木の葉(樹齢150年)を頂き、
愚妻が甘茶のお茶葉を作ります。
そして、法要前日、大釜で、甘茶を炊きます。
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左が甘茶の花です。山紫陽花と非常に良く似ています。
葉を乾かすとフィロズルチンという物質が生成され 甘みを出すそうです。
この葉を摘み、半日日干しにした後手でもんだ茶葉を
煮立てて、甘茶を作ります。 |
潅仏式終了後、白象行進のパレードが行われます。
稚児衣装を身にまとった稚児達が、白像を引き、鐘崎をパレード致します。
鐘崎の中心道路を2メートルの白象を乗せた台車を子供達がひき、その様子を村内の多くの皆様が御観覧致します。
ちなみに、この白象は、張子(紙製)で出来ておりますが、
泉会(当山の縁の下の力持ち、世話人有志会)の皆さんの手作りです。
昭和11年(1936)に第1回の白像行進が行われてから、2代目の白像になります。
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<花まつり行進曲>
1 |
昔も昔 三千年 花咲きにおう春八日
響き渡った一声は 天にも地にもわれひとり |
2 |
りっぱな国に 生まれいで 冨も位も ありながら
ひとりお城をぬけいでて 六年にあまる 御苦行 |
3 |
円い世界のまん中で 教えの門を うち開き
かわける人に ふりまいた 甘露の水は限りなし |
4 |
なん年たっても 変わらずに 咲いたままなる 法の花 きれいな一つを胸にさし 我らもまけずに 励みましょう |
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午後からは演芸会です。毎年趣向を凝らし、多くの団体様に演芸を御披露頂きます。
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