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●得度式の様子
●長男・弘円、次男・眞之介の「得度式を受けて」
●長男・次男のプロフィール


総本山光明寺で、得度式が行われました。
いよいよ得度式の始まりです。出家した姿を表し、 白衣のみを身に着け、袈裟はありません。  管長より心得を賜ります。
父母の恩、国土の恩、 三宝の恩、衆生の恩に 感謝し、僧侶への修行を誓います。
弘円が仏弟子になった瞬間です。 管長からお剃刀を当てて頂き、剃髪の儀式です。
眞之介が衣とお袈裟を賜りました。修行の身故、柄や模様のない「ねずみ袈裟」でございます。
白衣から、黒衣と ねずみ袈裟を身にまとい、僧侶としての支度となりました。 今、まさに管長より僧名を賜っているところでございます。 「弘円(コウエン)」 「眞介(シンカイ)」と拝命し、許可証を受け取りました。
管長より頂戴した念誦(お数珠)を手にし、初めてのお念仏でございます。 今年のお盆のお参りの際に、携えさせて頂きました。
管長は、800年前の法然上人のお話をされ、人間が生きていく上で、仏教が無くてはならないものだとお話され、僧侶は変わることなく、その教えを伝え続けていかねばならない義務があるとお話し下さいました。

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 七月二十八日に京都の本山で行われた得度式に行かせていただきました。
 たまたま、その三日前から本山で「中学生研修」があり、本山に泊まっていたので、本山の感じは慣れていましたが、得度式と言う法要に出てみたら、たくさんの人とたくさんのお坊さんの前で得度を受けるのは大変緊張しました。
 白い着物で始まる意味は、出家した姿と教えてもらったし、頂いた袈裟はねずみ色で、お父さんの袈裟のように色や柄が無いのは、修業の姿を表していると教えてもらったので、自分がもう、お坊さんの道に進んでいるのだと思いました。 名前は、弘円(ヒロマル)から弘円(コウエン)と変わりました。お坊さんの道に入ってしまった証拠です。
 高校の進路とか、部活のバスケットとか色々考えるけど、お坊さんにはならないといけない事だけは、すごく思いました。
 これからお父さんに毎日お経や、お寺の事を教えてもらって、しっかりと勉強します。
 これからも頑張るのでよろしくお願いします。

中学一年 高野 弘円

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 僕は七月二十八日に得度式に行きました。
 行く前にお父さんから得度式の説明を聞きました。得度式はお坊さんの入学式です。これからも、もっとお坊さんの修行をしていきますと約束する式です。そして本当のお坊さんになったときに使う名前をもらってきました。
 僕の名前は眞之介だから、その字を使って眞介(しんかい)となりました。
 本山の儀式はたくさんの和尚さんがお経をあげている広い所でありました。お経しか聞こえない所で、人前でする儀式だったから、ちょっと緊張しました。
 何か怖くて、お坊さんにはもうなりたくない気がしました。そして、ものすごく気持ちが落ち込みました。
 それからしばらくして、お盆の手伝いをしました。
 そしたらお参りに行った人から「ありがとう」と言われて、何か急に、頑張って良かったと思いました。
 これから少しずつ覚えて立派なお坊さんになるように努力します。
 僕は、何でお寺の子供に生まれてきたのか、いつも考えます。

五年 高野 眞之介

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 長男・野 弘円(たかのひろまる) 平成11年2月9日生 現12歳

不器用と努力
 3歳のお祝いに、今は亡き京都の祖父母と北九州の祖父母が衣を作る。
 6歳の小学校入学から法要時に本堂に出させる。これがまた人前に出ることを怖がり、 泣いて出来ないことが多々あった。
 平成21年4月1日 小学校6年生になり朝の勤行(お勤め)を練習開始する。 外泊以外、毎日欠かさずお勤めすることには「あっぱれ!」
 しかし、時たま居眠り半分には「喝!」
 同年8月お盆棚経の修行を開始する。
 檀家の皆様にご迷惑をおかけするのではと心配するも、檀家の皆様が長男のお参りを心待ちにして下さり、住職の私だけの参りと分かると「ヒロ君は来ないのですか・・」と明らかにがっかりされることがしばしばで、住職は苦笑。
 小学校卒業式には、将来の夢を「お父さんのような立派なお坊さんになる事」と語り、その話を耳にした総代世話人号泣。
 平成23年7月26日〜28日、本山中学生研修を受講する。連日4時半起床で朝のお勤めをする生活に、近い将来であろう自分の本山随身生活を少し実感する。
 同日、7月28日 総本山光明寺第84世管長より僧名・弘円(こうえん)を賜る。 平成23年8月10日〜15日のお盆棚経を1人で参る修行を開始する。

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 次男・野 眞之介(たかのしんのすけ) 平成13年1月11日生 現10歳

冷静と正確
 3歳のお祝いに、長男の着ていた衣をお下がりで着る。入れ替わりに長男が一回り大きな衣を新品で着る。常にお下がりを着せられていることに本人は気づく、と同時に自分が次男であると自覚し始める。
 4歳の頃から長男に続き、本堂に出るようになったが、調度その頃、三男が誕生し、世間の目は三男に注がれ、注目度が低くなる。しかし、それを良い事に、逆にお寺へのプレッシャーがある長男とは違い、自由な想像力と柔軟な考えを持ち、内に秘めた自分らしさを持ち始める。
 平成22年小学校4年生(10歳)の時に、小学校で2分の1成人式が行われ、将来の夢を「家がお寺だからお坊さんになる」と、しぶしぶ語り、その話を耳にした総代世話人は、絶対お坊さんになることは嫌だと本人が言っていたので、嬉しくもありながら、非常に驚く。
 平成23年4月1日 小学校5年生になり朝の勤行(お勤め)を練習開始する。
 長男程、朝の早起きは苦にすることはないが、 お勤めの声が小さいことが「たまにキズ」。
平成23年7月28日長男と二人得度式に出席し 総本山光明寺第84世管長より僧名眞介(しんかい)を賜る。
 平成23年8月10日〜15日のお盆棚経を父に同行しお盆の修行を開始する。
 マイ着火マン持参で、お仏壇の火を灯す。

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