住職照弘 66歳
5年前にレモンの木を植えました。昔ご近所さんから自宅で採れたレモンを頂いたことがあり、そのレモンの味が忘れられず、レモンの木を植えたいと常々思っておりましたが、水やり肥やしやり、仕事が増えると家内からずっと却下されておりました。それがやっと許可が下りてレモンの木を植えたのが5年前です。すぐに小さくても実がなるものと思い込んでいた私は、待てど暮らせど、ならないレモンにもうあきらめの境地で落胆していた折、やっとこさ、今年初めての実がなったのです。それもお店で売っているような見事な形と大きさに目を輝かせました。
がしかし、実はたったの一個です!この貴重なレモンは、今はまだ青いので収穫は致しておりませんが、本当に立派なレモンになっているので、私自身は大喜びです。もう間もなく、収穫し味わってみたいと思います。何か一つ大成した一年だと、一つのレモンが味あわせてくれたと思っております。
長男弘円26歳
10月に青年僧の会(うちの宗派の若手僧侶の集まり)で南蔵院での滝行の機会を頂きました。加行(けぎょう・本山の修業)以来のふんどしを身にまとい、滝場へと向かったのです。その時期は雨量少なく、見た目はホースの水が落ちるほどの水量で、よくテレビに出てくる絵にかいたような滝行と違い、内心ではちょっとヘボい滝行になるなと、たかをくくって滝行に臨みました。するとあろうことか、見た目の水の様子と体感する水圧が天と地ほど違い、体が右に振れ、左に振れ、前に振れ、後ろに振れ、そして最後は滝壺に落ち込んでしまいました。水の力とは凄まじいもので、侮るものではないと実感しました。
ヘボいのは滝行ではなく、まぎれもなく自分だったのです。気のゆるみは着ているものにも表れており、ふんどしをきつく締めていなかったので、はみチン(不適切な言葉遣いすみません)してしまいました。全くもって、へっぽこな滝行となってしまいましたが、編集の方が上手に作り上げて下さり、出来上がり資料は、霊験あらたかな風貌の姿に収まっていることと信じております。
三男・萬斎20歳
大学生活も3回生の終盤を迎え、一人暮らしも板についてきました。親からの仕送りは2万円(家賃水道光熱費は親口座引き落とし)で、それ以外はバイトで稼ぎ生活をしています。米が高い、卵が高い、トマトはごちそう、牛肉は手も出ない、それでも安くて栄養のあるもので3食自炊していることは、檀家の皆さん褒めて下さい! 総菜は高く全く買わずに、外食は論外と決めていて、主婦バリにスーパーで吟味して買い物をしています。それでも、月に1度は友人と飲みに行きます。大学生相手の安いところですが、友人との語らいの中、もう目の前に迫っている就活や、入学当初思い描いていた夢と現実のギャップ、卒論に向けての題材、尽きることのない会話は深夜まで及び、と同時にそれなりの酒量を飲んでいたのです。当然千鳥足でふらふらと歩いてアパートまで帰っておりました。そして、自分のアパートが見えてきたところで気が緩んだのでしょう。見事に、それはそれは見事にコケてしまいました。顔こそは守り切ったものの、手のひら、肘、膝、肌が出ているところ全て擦り傷をおってしまいました。
そして翌日気づきました。ベットが殺人事件なみの血だらけです。飲んでそのまま倒れこんで寝入ってしまい、自分の体の確認はしていませんでした。ベットの中はまさに真っ赤々。そして、あちこちが痛く、やたらと打っているようで、シーツも洗わないといけないし、大きな宿題を負った、とんだ飲み会となってしまいました。反省
宣子ばあちゃん83歳
今年は大腿骨骨折をした後のリハビリを一生懸命頑張りました。週2回の訪問リハビリの先生が日頃できる運動を教えて下さっているので、練習しております。そのお陰もありまして、夏が過ぎてから、裏の草取りも少しづつですが、出来るようになりました。そんな頑張りも娘は一度も褒めてくれたことはなく、茶碗の洗い残しの指摘や置き忘れた杖の小言は必ず指摘してきます。ホントに「こんちくしょう」と思うばかりです。ただ、娘が知らん顔するので自分でするしかなく、結果、出来なかったことがまた出来るようになっていることは、悔しいながらほったらかされたお陰です。でも、私は意地でも娘には感謝の「かの字」も言いません。皆さんそれでいいですよね!腹立つ~!
今年一年お世話になりました。来年もどうぞ宜しくお願い致します。