学びの扉

 葬儀屋さんから教えて頂いた話です。
 ご葬儀で安置されたご遺体の胸元には、鏡を入れられるそうです。鏡に阿弥陀様を写し、無事にお浄土へ送り届けて頂くためだとか。
 また、棺の上にも刀を置いて、邪悪な魔物から守る意思を表しているそうです。
 さらには、松明(たいまつ)を置いて、火葬の火入れ儀式に見立てた道具としても使います。
 泉福寺では剃刀(髪をそり落とし仏門に入る儀式の道具)を置いて、剃髪式(ていはつしき)を行う所作に使います。それらの道具は、本物の刀や剃刀ではなく、木で出来たものや歯のついていない安全なものを使用します。
 その他、三途の川を渡る渡り賃のお金のようなもの、食べ物に困らないようにあの世までの道中の握り飯、様々なものを棺の中や周りに用意します。
 どれも地域や葬儀屋様の意向で変わってまいりますが、どのように設えようとも、故人様の御霊が無事にお浄土へ辿り着くように願い考えたものです。住職のお経の弔いだけでなく、葬儀社様の様々な思いと願いをもお感じ頂ければと存じます

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