我が家の人間性と行動

台風が来る!しかも伊勢湾台風をしのぐ大型だ!と我が家での会話です。明治以降、最も多くの被害が出た台風で、愛知県、三重県に於いて、死者行方不明者が5000人を上回る被害が勃発し、日本における台風の災害史上、最悪の惨事とされています。その惨事を上回るというのですから、私はうろたえました。

週末から、台風に備えての買い物を済ませておこうと、ホームセンターに行くと、人々の買い物の様子が全く違っていました。園芸コーナーで花を愛でる人は誰もいず、店内では、懐中電灯、電池、軍手、大きなポリバケツ、と見るからに災害緊急時の買い物の様子でした。また、ガラス窓のガラス飛散を防止するためにテープ類を買う人が、店員さんを見つけては、売り場の確認をしていました。ガムテープ、布テープ、フィルムテープの粘着力は強力で、ガラス飛散防止にはなるものの、剥がすと後が残るのが欠点で、その欠点をカバーしうるのが養生テープです。養生テープの特徴は取り外すことを前提に作られており、剥がした跡が残りにくい特性があります。もともとは工事や塗装、引っ越しなどの作業中に使われるもので、剥がし忘れを防ぐために目立つ色をしています。カットのしやすさや剥がしやすさから、近年では仕事中だけでなくDIYに重宝される便利アイテムとして使う方も多くなっているようです。その養生テープは、先週末から既に完売で、入荷待ちの状態でした。我が家はたまたま近くのホームセンターで細目ではあるものの養生テープが手に入り、雨戸の無いガラス窓の全てに張り巡らせました。

汗だくで作業を終えると、家内は事務室が暴風雨でやられるとパソコンが破壊されるので、破壊されてもいいようにと、パソコンのデーターをネット上の契約サーバーに移動し、外付けHDDなるものを耐火金庫に収納していました。次男は、貴重品、パソコンを同じく耐火金庫に保管し、祖母の指示で、最悪の避難場所にしている納骨堂通路(本堂裏トイレ前)に飲み物、敷物、座布団を運んでいました。

そこで私は思い出しました。台風通過の夜は停電や断水も予想され、そうなる前に早めにお風呂に入っておき、全員が上がったら、浴槽に水をためておこうと、家内がやくやく話しておりましたので、まだ入っていないと分かると、家内が怒り出すだろうなと、それを思い出した私は、自分を自分で褒めるかのようにお風呂に入ったのです。そして、上がって体を拭いている私を見つけた家内の様子は、日本中どこを探してもお目にかかれないくらいの形相の不動明王さながらの顔をして私を睨みつけていました。

どうやら私は、すべき優先順位行動の選択を間違ったようで、家内の逆鱗に触れてしまいました。(トホホ)住職撃沈

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