輝空(きくう) 住職のちょっとひと言

 師走のお忙しい中、「いずみ」を拝読いただき感謝申し上げます。
 今年もあっという間の一年でございました。昨年同様、終りの見えないコロナに不安は続き、ロシアとウクライナの紛争に気を滅入らせる一年でした。
 でも悪いことばかりではありませんでした。サッカーワールドカップでは日本の活躍に歓喜を上げ、喜びをほとばしらせました。全くの「にわかサッカーファン」ではございますが、強豪に競り勝ち、躍進する姿と侍ブルーなるチームカラーの精神が相まって、日本人の誇りを感じました。また、ロッカールームの整頓やサポーターによるスタジアムのごみ拾い、他国の人からの日本人へのエール、これを見ていたら、人間って素晴らしい、捨てたものじゃない、と思いを持ってしまいました。
 そして、この頃よく思うのですが、日本人の宗教離れなどと問われています。それとは逆に統一教会などの新興宗教によるマインドコントロールと相反する現象がはびこっています。しかし泉福寺を見てみますと、お彼岸やお盆などの仏教行事期間でなくても、良くお参りをされています。若い方などは受験前なのかな、ご結婚の報告かな、赤ちゃん連れはご先祖様へ初顔合わせかな、と遠めの様子から想像を掻き立てられ、勝手に私も幸せを頂戴しております。
 陰には、最初はあまり知られていなかったこの泉福寺新聞「いずみ」がある程度認知され、泉福寺への「よりどころ度」が少しは高まってくれたのかなと、自画自賛をいうようで恐縮ですがそのように思っている次第でございます。ただ決して現状に甘んじることなく、そして副住職の若い考えも取り入れながら、泉福寺の布教に努めていきたいと思います。今年一年至らないことも多々あったかと存じますが、明年も親しくご擁護頂きます様、伏してお願い申し上げ、暮れの挨拶とさせて頂きます。

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