願空(がんくう) 副住職のちょっとひと言

 恥ずかしながら、副住職として一言ご挨拶申し上げます。
 今年はお説教師の実演をさせて頂き、お説教師の資格、補教(ほきょう)を頂くことが出来ました。また、本山の式事研修会にも勉強に行かせて頂きました。
 日頃の地元法要では、檀家様から「声がいいね~!」「若い人は先が楽しみやね~!」などとお声を頂き、ちょっと自信が持てるような気になってきたところ、本山や諸先輩方の前では良いところが出るどころか、ケチョンケチョンのズタボロ状態になって、うな垂れまくって帰ってきます。自分は不器用ですから、人よりもスムーズに階段を上ることはできないものの、一歩ずつ、時に遠回りしてでも、自分なりの修業を勤めていかなければならないと思います。
 保育園のお話もさせて頂きます。過日の事ですが、年長組さんがクラスで飼っていたカブト虫が死んでしまいました。園児は悲しみながらも、土に埋めて、お花を飾り、手を合わせていました。死の認識にも驚くと共に、埋葬と供物を供える一連が理解できていることに、子どもの認知力のすごさに感銘を受けました。親御さんがきちんとご家庭で教えているのだろうなと感心の境地でした。で、ここで高野若僧侶の出番です。おままごとのお茶碗とお箸を使い、ポクポクする様を見せながら2分くらいお経をあげました。すると、子どもたちは教えられなくても、目をつむり手を合わせてじっとしていました。そしてお経が終わると、「高野先生、お坊さんみたいやね」と笑顔で褒め称えてくれました。ちょっと本山での落ち込み気分が持ち直したところです。こんな状況でトータル的には余り成長は感じられませんが、長い目でご指導してください。今後ともよろしくお願い致します

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