年末恒例泉福寺・寺族スペシャル

題して、ひと言もの申す!

住職 照弘(63歳)へ長男・弘円から
夜、晩酌をしながら夫婦でクイズ番組をよく見ていますが、母親が大方の正解率に対し、劣勢のあなたは、母が既に正解の回答を言っているにもかかわらず、後出しジャンケンの様に回答を言うのは、やめて下さい。しかも大声で、何度も連呼する姿は大人げないと思います。
また、少し晩酌が飲み足りない時に、「今日のはちょっと薄すぎた・・」と前もって言い訳をして、ちょい足しするのも、みっともないと思います。そんな時は堂々と飲めばいいのにと思う反面、鬼が怒ると怖いね・・と同情をしつつもあります。男同士スクラム組んで鬼に対抗していこう!

副住職 長男 弘円(23歳)へ次男・眞之介から
あなたは運転免許取得し、丸6年が過ぎたのですから、もういい加減に家に帰ってきたらバックで駐車してもらえないものかと思う。全く以てみっともない。家だけならまだしも、俺が借りている赤間駅前の駐車場すら頭から突っ込んでいる。全車、バックで駐車している中、頭から曲がって突っ込んでいるのはあなただけだ。やめて下さい。また、夜中、大音量で法要の動画を見るのもやめて下さい。近所もお経の音が漏れ聞こえ、不気味に思うでしょうし、あなたには違う法要で、違うお経かもしれませんが、周りから見ると全部、同じお経が流れているのと同じです。本当に疲れます。

次男 眞之介(21歳)へ三男・萬斎から
あなたは現在大学4年生で、来年は社会人となってこの家を出ます。その時は車も持って出るのですか?俺も今、自動車学校に通っています。免許を取れば車の運転がしたいです。お母さんは、まずは軽トラからというのですが、俺はあなたが乗っている「ノート」を運転したいです。弘円兄もあなたも過去に事故りました。そして車をそれぞれ1台廃車にしてしまいました。俺は慎重に運転をし、絶対に事故りませんから、「ノート」を自分に下さい。そして、音楽かけてイカシタ運転をする俺の姿をみんなに見てもらいたいです。お願いします!

三男 萬斎(17歳)へおばあちゃん・宣子から
寮から時折、電話をかけてくれてありがとう。とっても嬉しいです。帰ってきたときはいつも、歩く私の手を引いてくれて、段差があれば「おばあちゃん危ないよ!」と声をかけてくれる、そのあなたの気遣いが、おばあちゃんの支えです。いつも感謝しています。ずっと大分の寮に入っていたから、卒業したら今度こそ一緒に暮らせると思ったのに、大学は佐賀県とのことで少し寂しくもありました。でも子どもの頃から夢だった職業に向けて頑張るとのことに、応援しています。頑張ってください。

おばあちゃん 宣子(80歳)へ住職・照弘から
お寺の生活には慣れましたか?お寺の生活に慣れるかどうかより、奈保美との生活に慣れるかのご苦労は、いかばかりかとお察し申し上げます。実の親子にて、何の遠慮もない二人の会話には、時に私は近寄らないようにしております。それでも私は両親が既に他界しているため、あなたとの暮らしの中で、京都の母も共に暮らせばこんな風だったのかなと想像をめぐらし、日々を過ごしております。いつまでも元気でお過ごしください。いつか、必ず訪れる懇情の別れは、この世に生まれたからには避けては通れません。その最後の瞬間に、このお寺で余生を過ごせたことが喜びであったと思えるようにみんなでやっていきましょう。産んだあなたを前に言うのも何なんですが、あの鬼は、かなり手ごわいので、家族一丸となり鬼退治をやっていきましょう。

今年一年、寺族がお世話になりました!来年もよろしくお願い申し上げます。

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