輝空のちょっと一言

皆様へのご報告がございます。三男・萬斎が10歳となり、長男次男に習い、総本山光明寺に於きまして「得度式」を受けさせて頂きました。

思い返してみますと、長男次男の得度式が4年前の事でございます。その時は初めての得度式であり、後継ぎの本山承認と私も躍起になったのでしょう。本紙「いずみ」への当時の掲載内容にも力が入り、毎号付けております連番号には「特別記念号」と銘打っておりますし、掲載写真ページは4枚に亘り、子供たちには決意文と言わんばかりの感想文を書かせ、その上、私が書き記す言葉が、どれを取りましても安っぽいほどに熱く、しかもくどいのであります。

本当に何を血迷ったのか、我ながら読み返してみて穴があったら、いえ穴を掘ってでも入りたいくらいの赤面状態でした。

それが、今回の三男の得度式ご報告は、増刷ページもなく、特別な嗜好もなく、とりあえず「お知らせしておきます感」、となっておりますことをまずはお詫びを申し上げます。と申しますのも、長男次男までは、誕生時に戸籍名を考えると同時に僧名を考え、得度式の楽しみにと備えておりました。ところが三男に限っては、得度式をすると決まってから、はたと僧名を考えていなかったことに気づき、慌ててしまったのです。

浄土宗の多くの僧名は音読み訓読みで戸籍名と区別することが多いので、長男弘円(ひろまる・コウエン)、次男眞之介(しんのすけ・シンカイ)と致しました。それに習い萬斎の僧名を付け足しのように考えたところ、萬斎・・バンザイ(万歳)・・マンザイ(漫才)・・バンサイ(おばん菜、京都のお惣菜)と、どれも冗談で付けたと言われても仕方のないような読み返しとなったのでございます。

私が親ですから、私が一番悪いのですが、三男に限っては、一事が万事適当になり、後から慌てて帳尻を合わせるようなことが多々あるのでございます。それで、読み替えにての僧名は諦め、戸籍名萬斎(まんさい)をそのまま僧名に致しました。萬斎本人からは、「なんで俺だけ名前が一緒なんか!!!(怒)」と文句を言われましたが、まさか考えていなかったとも言えず、萬斎には萬斎(まんさい)が一番ふさわしいからと無理おしの言い訳をしてしまいました。

というわけで、前回の得度式とは天と地ほどの差があるものの、泉福寺徒弟3人目の「萬斎」が入門致しましたので、あっさりと、且つ恙なくご報告をさせて頂きます。  合掌

泉福寺25世住職 髙野照弘

20150902

多くの場合、子供の得度が多いのですが、今年は大人の女性ばかりが得度を受けられ、子供は萬斎一人のみでございました。何かにつけて、人と違う事が起きる萬斎でした・・

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