地蔵菩薩修復報告

夏の施餓鬼法要の際、施餓鬼棚を設え、施餓鬼幡と並べて地蔵菩薩をお祀り致しております。制作時代も作者も不明ですが、泉福寺の歴代住職はこの地蔵菩薩を手厚くお祀りしていたものと思われます。

しかし、泉福寺開山七百九十年の歴史を考えますと、法要度に移動を強いられてお祀りしておりました地蔵菩薩様も、痛みが生じ始めたのでございます。

覚えていますでしょうか。納骨堂新築工事の際に、地下から埋葬阿弥陀仏が発掘され、復元致しましたことを。

私はその仏様のお力で、納骨堂工事に、何の事故もなく完工できたと信じております。

この度の菩薩様も修復することで、時を同じくする本山随身致しました長男弘円を見守り、ご尽力下さるものと信じ、修復することに致しました。

このお地蔵様は、納骨堂内の「永代廟泉輪(えいたいびょうせんりん)」に安置させて頂きました。ご参詣の折にご拝顔下されば幸いでございます。そして、秘められた仏心をお感じ下されば幸いでございます。

【修復前】 【修復後】

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