まさかの副住職による、いずみ初投稿

 泉福寺では「いずみ」という新聞を作っていることは、子供の頃から知っていますが、自分が副住職にならせて頂き、いずれ、自分が住職になったときに、この「いずみ」を継承しないといけないことを考えたら、怖くなりました。
 父のように、多方面のことを考えて、それを文章にすることは自分には出来ないし、母のようにパソコンで編集も出来ません。これから練習を兼ねて、時々、小さな原稿を載せさせてもらいたいと思います。下手な文章ですがお許し下さい。

≪保育の中の仏教≫
 今自分が勤めている保育園は「かとう保育園」です。昭和32年に京都郡苅田町の西山浄土宗・西生院境内に白川保育園が設立されたのが始まりとお聞きしております。白川保育園は寺院境内地にあるので、保育園でも「花まつり」などの仏教行事も取り入れ、園内にも仏様がお祀りされています。その白川保育園の流れを汲むのが、自分が勤務している「かとう保育園」です。しかし、その「かとう保育園」では園内に、仏様もありませんし、仏教行事もしていません。一般の保育園としての活動をしています。
 だからと言って仏教の心がないわけではないと自分は思っています。「いただきます」の言葉にも、「ごちそうさま」の言葉にも仏教精神が流れていて、仏様を前面に出さなくても仏教精神は教えていけると思っています。日常のあちこちに、仏教だけでなくても、様々な宗教の原点である、自由、平等、愛、が溢れていて、その思いで子供を育てることは重要だと思います。そして、その心が、感謝や思いやりの心へと繋がります。
 正直、自分は半人前以下の保育士で、子供の心を育て上げることなど到底、今は出来ませんが、気持ちの中では、自分が本山修行4年間で学んできた仏教精神を大切にし、子供の心を育てていきたいと思っています。
 園の子供はどの子も可愛いです。どの子もキラキラしています。その子がいつか社会に出て独り立ちする時に、心の真ん中に「かとう保育園」で大切に学んだ思いやりや感謝の心の苗が大きく育てられるような大人になってほしいと思います。
 最後になりますが、車通勤も慣れてきました。自分が運転する赤の軽自動車を見ても、逃げて頂かなくてもいいようになりましたので、取り急ぎご報告致しておきます。

泉福寺 副住職 髙野 弘円

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