暮れのご挨拶

 

今年も皆様には仏心厚く、泉福寺護持に信心賜り誠にありがとうございました。
皆様も年の瀬を前に、慌ただしくお過ごしのことと存じます。当山でも暮れの大掃除真っ最中で猫の手も借りたい中、子供たちはクリスマスのプレゼントのお願いにしか心が動かないらしく、本堂に行っては、「サンタさん、○○を僕に下さい。
絶対に他の兄弟ではなく、僕に下さい。」と阿弥陀様に向かって懇願しておりました。
阿弥陀様もクリスマスのお願いをされて、さぞや困惑されていることでしょう。

今世の中を見渡してみますと、クリスマスはキリスト教の宗教祭事というよりも、国民行事の趣を主としているようです。
特に子供さんが居るご家庭では、サンタさんはこの世で唯一のお願い事を聞いてくれる神、仏よりも別格の存在に思っている様です。
そんなに人々の心を奪うこのクリスマスの今時期になりますと、仏教僧である我々は、本来お釈迦様の誕生祝いである「花まつり」をもっと国民行事として繁栄させ、定着させねばと強く思うのです。
そして、「花まつり」だけでなく仏教自体がとりたてて特別なものではなく、生活そのものであると教えていかねばならないと課題意識を感じます。

その布教のために、この泉福寺新聞「いずみ」を創刊したわけですから、より内容を深め、皆様に分かりやすく、且つ興味を持ちやすいように創意工夫を重ね創刊し続ければと改めて思っております。
なにぶん未熟者ですので自分の気づかない観点もあるでしょうから、疑問質問何なりとお声をお聞かせ下さい。
明年も今以上の精進を重ねますので、何卒変わらぬお付き合いの程宜しく申し上げ、年末のご挨拶とさせて頂きます。                          
                                             合掌

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