輝空のちょっと一言

暮れを前に、一言ごあいさつ申し上げます。
あっという間の一年でございましたが、振り返ってみますと、富士山の世界遺産登録や7年後のオリンピックが日本に招致されるなど喜ばしい出来事もありましたが、その喜びよりも夏の酷暑に苦しみ、その影響は作物の収穫や卵の生産量減と様々な領域に影響を及ぼし、未だ私ども一般生活にしわ寄せが出ております。

また、記録的な規模の台風や豪雨による土砂災害により、人々の全てを奪い去る自然災害が頻繁に発生し、被災者の方々を思うと心痛める日々が多かった一年ではなかったでしょうか。

しかしそんな苦しくつらい出来事の中でも、日本人は日本人たるべく行動と智慧で苦難を乗り切ろうと努めます。苦難が大きければ大きいほど、その日本人本来が持ち合わせている人間性がかもし出され、凛として秩序を保ち、懸命に力を合わせる姿が世界中で評価されております。早く災害が復旧し、苦難を強いられている方々が少しでも早く元通りの安心した生活が出来るようになってほしいと願います。

私個人を申しますと、我が家の大きな出来事はやはり玉世婆ちゃんの臨終でした。自宅介護の中で私たち家族は介護を通して成長し、特に子供が死を目の当たりにすることで命を理解しました。更に、葬儀、お十夜法要で皆様から暖かいご厚情を賜わりましたことにも感謝致し、感慨深いものを覚えました。

多くの悲しみと少しの喜びの一年と簡単に申すには軽々しいことかもしれませんが、今があることに感謝し、明年をお迎え下さればと存じます。私愚僧には、今年一年の御無礼をお詫びし、皆様の明年のご清祥を祈念申し上げます。

       

合掌

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